認知症の薬として三種類があります。(1)認知症を予防する薬(2)認知症の悪化を停止させる薬(3)認知症の悪化を遅らせる薬の三種類です。
現在開発され使用されている薬は(3)の認知症の悪化を遅らせるタイプのものです。認知症と診断されるとエーザイが開発した「アリセプト」という薬が一般的に処方されますが,この薬が認知症の悪化を遅らせる薬です。
平成24年8月8日(水)の日本経済新聞の記事にアルツハイマー型認知症の新型の認知症治療薬を製薬大手が開発を始めたとの記事が載っていました。記事によると新薬は(2)の認知症の悪化を停止させる薬のタイプのもののようです。「認知症を治すことはできない。せいぜいその進行を遅らせるだけだ」と現状ではいわれています。しかし,新薬の開発に成功すれば早期に発見することによって認知症をそれ以上悪化させなくてすみます。
(1)の認知症を予防する薬が理想ですが,(2)の認知症の悪化を停止させる薬の開発は現状から一歩も二歩も前進です。日本での認知症はその6割から7割がアルツハイマー型です。世界でもその半数以上はアルツハイマー型だといわれます。
(2)の認知症の悪化を停止させるタイプであるアルツハイマー型認知症の新薬の開発が成功すれば認知症治療には朗報となります。
日経の記事によりますと4年後の2016年にはエーザイが承認申請を目指しているようです。日経の観測記事にどこまで信憑性があるかは意見の分かれるところでしょうが,ぜひ成功をしてほしいものです。
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