私は長男でもあり,生家の墓があります。どこの家の墓石にも何々家の墓と刻銘されています。そんな環境のせいか,親や自分の遺骨は家の墓に納めるのが当たり前だと考えていました。墓地を区画してそこに家の名を刻んだ墓石を立てるものを「家墓」と呼ぶようです。よく見かける先祖代々のお墓のことです。
数年前に伯父の納骨の儀礼に立ち会いました。区画された個々の家の墓地でなく,納骨場へ納めたのに少し驚きました。納骨場にはプレートがかかり,そこに家の名が記されています。お骨は骨壺に入れたまま納める方式です。「永代供養墓」と呼ばれています。
「家墓」と「永代供養墓」との大きな違いは家族が供養するかお寺が供養するかにあります。
「永代供養墓」で先祖の供養をすることには異論があるかもしれませんが,現実的な選択の一つになりつつあることは事実です。
「家墓」ではなく「永代供養墓」の選択をする理由はいろいろあるようです。
(1)墓地を購入するのには高額な費用を覚悟しなければならない。
(2)墓地があっても墓の継承者がいない。
(3)残されて墓を管理するものへの気遣い。
などです。
「永代供養墓」については下記アドレスをご覧ください。
http://www.ipot.co.jp/what.html
戦後「家」制度が廃止され,夫婦と未成熟子を単位とする家族制度になりました。戦後70年近く経た今,祭祀という形式からも新しい家族観が定着しはじめているといえるかもしれません。
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