身寄りがいないために墓を守ってくれる人がいないので永代供養をしたいと考える人が増えているような気がします。
永代供養の意味を「故人の供養のため、毎年の忌日や彼岸などに寺院で永久に行う読経。永代読経。永代供養。祠堂経。」と広辞苑第六版では説明しています。
しかし最近は,「墓を受け継ぐ者がいなくても,自分が亡くなった後も永遠に供養をしてもらうこと」と永代供養の意味を理解しているのではないでしょうか。一回のまとまった永代供養料の支払いで永遠に自分の霊を供養してもらえると思い込んでいます。
「永代供養」の定義が契約するお寺,霊園によって大きく違っています。お寺や霊園が思い思いに「これが永代供養」だといっているのに過ぎないような状況です。したがって,自分が考える「永代供養」に近いところを探すことが大事になります。
以下に永代供養について少し調べた結果です。お寺,霊園選びの参考にして下さい。
(1)供養してもらうという意味
仏教的な意味合いはともかくとして,一般的な理解では自分の霊に対してお経を上げてもらうことをイメージしているのではないでしょうか。永代供養とうたっているお寺の説明を見ますと,お経は永遠に上げてもらえるようです。
ただし,それぞれの故人の命日や回忌に合わせて特別にお経を上げて供養をしてもらえるのは納骨後の一定期間に限られます。
(2)永代供養の意味
永代供養の意味の意味についてはお寺により意味に幅があります。個別の霊に対する供養は,10回忌,30回忌,50回忌までとしているケースが多いようです。それ以後において供養をする縁者がいない場合は,ほかの霊とともに合祀されお経が上げられます。
(3)無縁仏の意味
供養する縁者が途絶えた仏を無縁仏と呼んでいるようです。現世的な解釈をすれば仏の縁者などの管理者がいなくなり,供養のための費用の支払いが見込まれなくなったときには,無縁仏となり合祀されます。
(4)まとめ
お寺が広告などにいう「永代供養」とは未来永劫に供養をするという意味ではないようです。ある一定期間経過後は,管理する縁者などがいないときには無縁仏として合祀されます。また,霊園の倒産なども考えられますので,永遠は望むべくもありません。
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